出土物の概要 |
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遺物の概要 感状山城跡の調査を3カ年継続して実施した結果から先ず報告すべきことは、全城城面積と構築面積と目される城跡規模から考察して日常生活用具類の出土量は同時期の他地区における城跡調査の結果報告に比して多くなく、むしろ少量である。 これは、発掘調査の結果判明したことであるが、本城跡には火災の痕跡は無い。城の火災には落城の際の失火・付け火等の外、廃城時における焼却に類するものが考えられるが、感状山城跡にはそれらの痕跡がないことから、戦乱時の火災による廃城ではなく時代の趨勢による廃棄、その他の理由によるものとおもわれる。そして、出土遺物が少量である理由は、使用に耐えうる日常生活用具類は平 和裡の廃城の際に兵士が次の重要地の城へ運んでいったものと考えられる。 |
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参考資料1:『史跡赤松氏城跡感状山城跡保存管理計画策定報告書』(以下『感状山城報告書』) |
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出典:『感状山城報告書』 |