このコヤスノキは、トベラ科の常緑低木です。
葉は長いだ円形で光沢があり、小枝の先に集まってついています。
五月ごろ新枝の先に淡黄色の花をつけます。雌雄異株で、雄花の雄しべは5個です。花糸は約5mm、雌花では花糸が短く葯に花粉がなく雄しべは1個です。
秋には直径1cmばかりの球形の果実をつけます。熟して3つに裂け、赤い粘った種子を出します。
コヤスノキは、中国地方中部、岡山県東部と西播地方に限って分布し、相生市では磐座神社・瓜生羅漢渓など、谷沿いの照葉樹林内に、チトセカズラとともに広く生育しています。
中でも、この磐座神社の杜のコヤスノキは、みごとに群生している珍しいものです。 |
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