相生文学碑の森


縄の浦日置少老万葉歌碑
  
那波南本町 中央公園
 「縄の浦に塩焼く火気夕されば行き過ぎかねて山にたなびく」万葉集巻三、日置少老。旅詠。「縄の浦」は相生市那波。あるいは相生湾。書は神戸大学名誉教授吉川貫一氏。

佐多稲子文学碑
那波南本町 中央公園
  『「ホ、素足のむすめがゆくぞい」と囁くのを聞いた。この綽名は、何か私にいじらしく思われた。』第一次大戦頃の相生を舞台にした小説「素足の娘」の碑。ライオンズクラブ建碑。

水守亀之助「野火」文学碑
  
那波南本町 中央公園
  「野火燃不尽 春風吹又生」水守亀之助は相生が生んだ自然主義後期の作家。雑誌編集者としても勝れる。愛誦した唐の詩人白居易の詩句の揮毫。

野口雨情中央公園詩碑
那波南本町 中央公園
  「相生の港はなつかし港 軒の下まで船がつく」「雲の陰から雨ふり月は 濱の小舟の中のぞく」野口雨情の作「播磨港節」十五節の中から二節を刻む。書は雨情自筆。

半田鶏肋句碑
  
那波南本町 中央公園
  「畦に火を放ち畑うつ男かな 鶏肋」半田鶏肋(明治30年〜昭和3年、本名伍郎)は那波小学校訓導。ホトトギスに入会、岩木躑躅に師事。秀句を遺して早世した。「鶏肋句集」。

浦山貢文学碑
  
那波南本町 中央公園
  「冬日はとくさの直線 木霊」(句集茶の花)「しんじつに打ちこむことの尚難し桐の若葉は夕陽に透きて 貢」(歌誌「断層」十号)浦山貢(明治32年〜昭和24年)は、福岡県出身、播磨造船所に勤務。「層雲」の自由律俳人。また短歌は「水甕」同人、多くの後進を導く。句碑と歌碑を並立。書は田中脩治。

丸山海道句碑